2013年1月23日水曜日

仙台空港、国内線今夏最多に 航空各社増便最大61往復

仙台空港発着の国内線が今年の夏ダイヤ(3月31日~10月26日)で最大61往復となり、現在の45往復を上回って過去最高となることが22日、宮城県のまとめで分かった。国内の主要空港が発着枠を拡大したことに加え、東日本大震災からの復興事業の本格化で航空需要が高まっていることが背景にあるとみられる。
 夏ダイヤ期間中の定期便数は関西、大阪(伊丹)両線が計15往復から計21往復に、札幌線が13往復から18往復に増便する見通し。福岡線も2往復増の8往復、中部、小松、広島各線もそれぞれ1往復増える。
 全日本空輸は伊丹線を2往復、成田、中部各線を1往復ずつ増便。6月21日~9月30日には札幌線を1往復増やす。日本航空も伊丹線を1往復増便し、8月は札幌線を1往復多い6往復にする。
 アイベックスエアラインズは小松、広島各線とも2往復にする一方、成田線は休止する。エア・ドゥは6月21日から札幌線を1往復増やして5往復にする。
 スカイマークは4月20日に札幌線3往復、福岡線2往復を新規に就航する。
 格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは21日、関西線の新規就航を発表した。
 県空港臨空地域課は「4~6月は仙台・宮城デスティネーションキャンペーンがあり、増便で相乗効果を見込める」と期待する。

2013年1月18日金曜日

搭乗率苦戦のLCC、迷走するスカイマーク、底堅いJALとANA

2012年は日本初のLCC(格安航空会社)が就航しLCC元年と呼ばれた。日本航空が再上場するなど航空(エアライン)業界は何かと話題が多かった。

 13年はどうなるのか。1月7日、国内航空9社の年末年始(12年12月21日~13年1月6日)の利用実績が発表になった。航空各社にとって年末年始はかき入れ時、搭乗率は新規参入したLCC3社の今後を占う目安になる。搭乗率75%以上がLCCの採算ラインといわれているからだ。

 航空専門情報会社「Aviation Wire」調べによるとLCC3社の国内線の搭乗率は8割前後と好調だった。だが、LCCと大手に挟まれたスカイマークは7割台前半と苦戦した。

 LCC3社のうち搭乗率が最も高かったのは関西国際空港を拠点とする全日空系のピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市、井上愼一CEO<高経営責任者>)。国際線が81.6%、国内線が83.5%だった。

 次いで成田国際空港が拠点の日航系のジェットスター・ジャパン(成田市、鈴木みゆき社長)。国内線のみで78.7%。同じ成田が拠点の全日空系のエアアジア・ジャパン(成田市、小田切義憲・新社長)は国際線が72.2%、国内線が77.4%だった。

 これに対して、スカイマーク(東京都大田区、西久保愼一社長)は国内線のみで73.0%。前年の年末年始の実績より10.1ポイント、数字を落とした。減少率が2ケタ台となったのはスカイマークだけである。

 スカイマークがジェットスターやエアアジアと競合するのは成田発着6路線のうちの3路線。12年12月1カ月の搭乗率は福岡線が61.3%で最も高く、那覇線が47.7%、札幌線が38.3%。一方、ピーチと競合する関空の発着路線では那覇線が37.9%、札幌線が47.5%だった。スカイマークはLCCに客を奪われてしまったことを、数字が如実に示している。

 スカイマークは12年3月、関西国際空港を拠点に、関西ー札幌(新千歳)、関西ー那覇の2路線を就航したが2路線とも搭乗率は5割を切る厳しい数字となっている。

 このため収益の改善が見込めないとして関空発着の2路線から今年3月31日をもって撤退する。さらに那覇ー石垣を13年4月に就航する計画を発表していたが、発表から2週間も経っていない1月9日に就航を延期すると発表するなど迷走を続けている。

 こうした「LCCショック」はLCCと競合していない航空各社にも及んだ。羽田ー北九州線を運航しているスターフライヤー(北九州市、米原愼一社長)は全日空の傘下に入った。12年12月12日付で、これまで筆頭株主だった米投資ファンドから全日空が24億円で株式を買い取り、18%を保有する筆頭株主となった。

 スターフライヤーの年末年始の国内線の搭乗率は、前年より5.8ポイント減の72.4%。12年7月に初の国際線として就航した北九州-釜山線は62.1%にとどまった。その他のエアラインはAIRDO(札幌市、齋藤貞夫社長)が5.1ポイント減の76.5%、スカイネットアジア航空(宮崎市、高橋洋社長)が3.2ポイント減の72.6%だった。

 大手2社はどうか。日本航空(植木義晴社長)の年末年始の国内線の搭乗率は67.7%(国際線は82.4%)、全日本空輸(伊東信一郎社長)は66.6%(国際線は77.1%)だった。ピーチの国内線、83.5%からすると低い搭乗率のように見えるが、前年の年末年始の搭乗率と比較すると、日航は4.4ポイント、全日空も3.9ポイント、それぞれ改善した。

 大手2社は競合路線が少ないこともあってLCCの新規参入の影響をあまり受けなかったようだ。

 スカイマークの13年3月期第2四半期(12年4~9月)の累計決算によると、売上高は462億円と前年同期で16.4%増となったものの、営業利益は66億円で26.8%減、純利益は29億円で33.7%減となった。通期での業績予想も下方修正した。スカイマークはLCCに完敗した格好だ。

 LCCの前途は洋々かというと、そうではない。年末年始は1年のうちで利用者が最も多い時期である。ジェットスターとエアアジアの搭乗率は、採算ラインといわれる75%を上回っているが、通常の月は採算ラインを大幅に下回ることが多い。

 全日空系のエアアジアでは、12年8月に就航したばかりというのに、4カ月後の12月にCEOが岩片和行氏(55)から小田切義憲氏(50)に交代した。就航後の平均搭乗率が65.4%で、目標の80%に届かなかったのが交代の理由だ。かき入れ時の年末年始の国内線の搭乗率も77.4%と目標に届かず前途は厳しい。

 日航系のジェットスターも就航直後から欠航などのトラブルが相次いだ。11月16日には、経験が社内規定(3年以上)に満たない整備士を確認主任者に選任していたことが発覚し、国土交通省から厳重注意を受けた。そのため12月に予定していた関西国際空港を成田に次ぐ第2の拠点とする計画を延期した。

 LCC3社のなかで比較的順調なのが、競合路線が少ない関西国際空港を拠点にしたピーチということになろうか。

 国交省航空局がまとめた航空8社に関する「航空輸送サービスに係わる情報公開」(12年7~9月分)によるとLCCの遅延率が突出している。遅延率とは定時の運行予定時間より15分以上時間がかかった発着率の割合をいう。延滞率はエアアジアが57.2%でワースト1位。便の半分以上が定時運行していないということを示す。ワースト2位はジェットスターの25.9%。ピーチは13.7%でスカイマークの15.4%に次いでワースト4位だ。

 欠航率は6.4%の日本トランスオーシャン航空がワースト1位だが、これは沖縄を直撃した台風による欠航がほとんど。実質的にはエアアジアの3.5%が1位。ジェットスターは1.4%、ピーチは1.1%だった。

 LCCは少ない航空機を使い回してコスト削減するため、遅延や欠航が出やすい。ここに、コストをできるだけ掛けず事業の拡大を急ぐLCCのひずみを見ることができる。

 LCCは早くも正念場を迎えた。

2013年1月12日土曜日

エアバス、航空機の価格を平均3.6%値上げへ

エアバスは、2013年末までの航空機の価格を、2012年1月と比べて平均3.6%引き上げると発表した。

エアバスでは、最新のエアバスの機体は低燃費で、航空会社は効率的な運航が可能となるため、価格アップを吸収できると、している。

エアバスは航空会社の需要に応じて100~500座席の航空機ファミリーを取り揃えている。

主要な機体の新価格はA320neoが100万2000ドル、A380-800が403万9000ドル、A350-800が254万3000ドル、A318が70万1000ドル、A321が107万3000ドル、A330-200が216万1000ドルとなる。ほぼ全機種とも3%以上の値上げとなる。

2013年1月3日木曜日

中国のネットショッピング利用者が大幅に増加

中国インターネット情報センター(CNNIC) が、2012年の電子商取引状況を発表した。
2012年、インターネットを通して商品を購入したインターネットユーザー数は2億4202万人に達し、2011年末と比較すると、24.8%の大幅増加を示している。中国のネットショッピング利用率は42.9%にまで上昇した。

同期、インターネットを通して旅行の予約を行ったインターネットユーザー数は1億1167万人であった。
 全体での利用率は19.8%となる。対象別に見た予約サービス利用率は、鉄道乗車券が14.0%。航空機チケットが9.0%。ホテル宿泊が7.2%。旅行パックが5.4%。
 
また2012年のインターネット共同購入サービス利用者数は8327万人。利用率は14.8%となっている。